青山学院大学 総合研究所
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渤海「日本道」に関する海港遺跡の考古学的研究−クラスキノ城跡の発掘調査を中心に−

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渤海は698年から926年に存在した古代国家で、最盛期には中国東北部から朝鮮半島北部、ロシア沿海地方南部にいたる広大な領域を有していたと考えられています(図1)。渤海は領内に対外的な官道を整備しており、その内の一つ「日本道」は日本との交流・外交に利用されと考えられています。その「日本道」の起点となる港湾施設に、ロシア沿海地方南部に位置するクラスキノ城跡が比定されています。また、同遺跡は行政区画の一つである塩州を治める官衙とも推測されています。

しかしながら、クラスキノ城跡の機能や性格、築城時期などに関しては考古学的に明確になっている訳ではありません。そこで、本研究ではクラスキノ城跡の発掘調査を行い、築城時期の確定と、地方統治・交流拠点として機能した物的証拠の検出を試みます。また、シンポジウムの開催等を通して、日・渤間の交流史研究や、渤海の地方統治に関する議論に寄与する成果を創出していきます。

図1
発掘調査の風景