青山学院大学 総合研究所
            AOYAMA GAKUIN UNIVERSITY RESEARCH INSTITUTE

産学官連携によるサプライチェーンに対応したSDGs志向食品ロスの低減対策

2019年度 SDGs関連研究補助制度 採択課題

研究者:玉木 欽也

1.本研究の学術的背景、学術的意義、研究目的

本研究では、SDGsの「目標12 持続可能な生産・消費」の中で、ターゲット「12.3 小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」を研究対象とする。特に、本研究の目的は、産学官連携による組織体制の基で、以下に示すフードサービスのサプライチェーン(SCM)の上流プロセスと下流プロセスに関する事例研究および調査研究を行う。

2.研究方法

2.1 フードサービスSCMの上流プロセスにおける収穫後損失の対策に関する調査研究

(1)国連大学支援「ファーマーズマーケット」の12月末「チャリティイベント」へ出展

  • ファーマーズマーケットに出展しているオーガニック農園の中で、余剰食品の農産物を提供していただける農家を発掘・交渉(鹿島農園から、大根と人参の無償提供)
  • 本学の学食を業務受託している㈱アイビー・シー・エスが、上記野菜でピクルスを調理
  • 社会福祉法人いたるセンター(障がい者の就労支援機関)が、カレーライス調理品の提供、キッチンカーを手配
  • 経営学部玉木欽也研究室と、青山学院Hicon㈱が、イベント総合企画・運営、アンケート/インタビュー調査、食品ロス・キャンペーン広報データの作成・配布、スタッフ派遣
  • 2019/12/29 「SDGs フードロス削減・イベント【就労支援 カレーライス+余剰野菜 ピクルス】」を出展し、300名に無料提供。その一部の参加者に対して、アンケート/インタビュー調査を実施、いたるセンターに対する寄付金を募った。

(2)本学の学食において「青学オーガニックスープフェア」、2019年11月18日(月)

  • 本学の学食を業務受託している㈱アイビー・シー・エス(スープレシピ企画、調理)
  • 経営学部玉木欽也研究室と青山学院Hicon㈱:イベント企画・運営、SDGs食育チラシの製作・配布、アンケート/インタビュー調査、
  • 農協Jマインドに所属している石坂ファームが各種の余剰野菜を格安で提供
  • 青学生に対しては、通常の定食メニューの中で、「味噌汁」を「青学オーガニックスープ」に代えて提供。青学法人および環境省GEOCの関係者を招待し、定食メニューを提供

(3) 石川県 能登半島を中心としたSDGsツーリズムの創出についての実態調査研究

  • ツーリズム企画の目的そのものにSDGsの目標とターゲットを盛り込み、地域資源の活用とブランディング、雇用創出、自然環境、伝統文化、景観の保護など地域の課題解決のために、地域社会と共に学び、持続可能な地域開発、観光開発と、海外への発信することにより、国内、海外からのツーリストの増加を目指す。
  • 地域の農林水産資源の活用と食ブランド化(ツーリズムへの活用)
  • 国内需要、海外需要に即した食の開発、食品ロス対策、伝統野菜の保護

2.2 フードサービスSCMの下流プロセスにおける小売・消費レベルの食品ロスの低減対策

  • 本研究室に所属している修士学生が、給食提供企業の一つであるシダックス㈱が運営管理を委託している社員食堂の一つを研究対象として、製造業において実績のある生産管理システムの適用可能性に関する共同研究に取り組み、修士論文としてとりまとめた。